骨から美しくなる 鎖骨ひねりストレッチのやり方

ダイエットといえば、筋肉を鍛えるやり方が多いですが、最近、テレビでも話題になっている骨に着目したダイエットが鎖骨ひねり。鎖骨を触りながらするストレッチなのですが、筋トレより楽であり、やり方も簡単なので、にわかに流行っております。そこで、鎖骨の美しい見せ方も含めて、鎖骨ひねりストレッチについて紹介していきましょう。

鎖骨美人になるにはまず原因を知る

かなり前になりますが、鎖骨が出ている方が、華奢な感じに見えて美しいともてはやされ、鎖骨美人が流行っている時期がありました。モデルさんなど、鎖骨が出ている人がほとんどなので、一種の美人の定義になっていたのですね。

鎖骨が見えるまでダイエットをするなど、危険な事をしていた方もいました。生まれ付きの骨格で、元々、鎖骨がくっきり見えている人もおります。筆者は、元々鎖骨がくっきり見えております。かと言って、ガリガリには痩せておりません。フラダンサーですので、下半身はしっかり筋肉を纏っています。

鎖骨がくっきり見えているというのは、ただ痩せれば良いというわけではないのですね。変なダイエットによって、健康を損なうばかりか、見た目も不健康となるので、正しく取り組まなくてはなりません。

よって、まず最初に鎖骨が見えない原因について説明しましょう。

◉ 太り気味

体全体が太っていると、全身に脂肪が纏わりついているために、鎖骨が見えにくくなります。首やデコルテ付近に脂肪がつくと、首は短く見え、全体的に丸い印象を与えます。

◉ むくみ

疲労が溜まってくると、顔がむくんで大きく見えます。そして、鎖骨が見えにくくなります。デコルテ部分や鎖骨辺りが浮腫んでいる原因の一つにリンパ節のつまりにより、老廃物が流れない事にあります。

◉ 猫背

仕事で、ずっと座りながらパソコン業務をしていること、スマートフォンを四六時中見ていること、また運動不足などが原因で、姿勢が悪い傾向にあります。猫背で、頭や首が前に出ているのですね。よって、体が全体的に丸まって見えるので、鎖骨が見えにくくなるのです。

鎖骨の美しい見せ方

鎖骨美人になる為には、上記で説明しました原因を知ることから始まります。誤ったダイエットをして、極度に細くなるのではありません。上記の原因を参考にしながら、鎖骨が美しくなる方法を紹介しましょう。

◉ ストレッチ•筋トレ

猫背になると、体全体が前傾し、鎖骨が見えにくくなります。そこで、姿勢を綺麗にするために、背中や肩周りのストレッチを日頃から取り入れることです。1日に1回とは言わずに1日に何度もする事をお勧めします。何もガッチリする事はないのですね。

特にデスクワークをしている人は、トイレ休憩の度に、または1時間に1度、椅子に座ったまま、肩、背中のストレッチを取り入れる事です。

また、姿勢を綺麗にするには、インナーマッスルや背筋を鍛えることですね。確実に姿勢は綺麗になり、鎖骨が美しく見える様になります。やはり、上半身のコアになる筋力がないと、更に前傾し、猫背は酷くなります。

筆者も、毎日、筋トレとストレッチは欠かさず取り組んでおります。そして、入会した頃、猫背だった生徒たちも、レッスンに筋トレとストレッチを取り入れていた事もあって、数年後には見違える様に姿勢が美しくなり、そして美しい鎖骨のラインがくっきり見えてきました。やっただけの結果は伴いますね。

筋トレやストレッチについては、下記のブログをご覧ください。

健康管理に効果のある適度な運動の目安とは フラダンサーお勧め誰でも出来るエキササイズを紹介

◉ リンパマッサージ

マッサージサロンや整体院などに行って施術を時折してもらう事で、老廃物が排出されますので、デコルテ、鎖骨周りが綺麗になります。但し、お金も掛かりますので、頻繁に通うのは難しいかもれません。

時折、通う傍ら、セルフマッサージをする事をお勧めします。

では、やり方を紹介しましょう。

  1. 利き手の親指と人差し指で鎖骨中央を掴む
  2. 右方向へ肩に向けて掴んだ親指と人差し指で流す(内側から外側へ)を10回繰返す
  3. 左方向も同様

または、中国のリンパマッサージのツールで、カッサというものがあります。指ではなく、カッサを使って、鎖骨周りを上記と同じ様な手順で流していくと、老廃物が流れて鎖骨の輪郭がはっきりしてきます。

鎖骨の役割

鎖骨美人という言葉がある様に、鎖骨の役割とは、女性の美しさをアピールするために存在しているのかというと、違います。鎖骨美人という表現は、女性の見た目からきた言葉であり、鎖骨そのものの役割ではありません。

では、鎖骨ってどんな役割をしているのでしょうか。

実は、鎖骨は、一見重要な役割をしている様に見えませんが、人間の体にはなくてはならないとても大きな役割を担っているのです。

  1. 胸骨や肩甲骨とのつながりにより、肩の運動の可動域を広げていく。
  2. 肩と胸との間の連結により、胸周りの運動の可動域を広げていく。
  3. 衝撃・外力を逃す。

以上の様に、鎖骨は肩、胸周りの筋肉に影響を及ぼします。よって、鎖骨が固くなると、肩こり、五十肩。首の緊張、などの症状を起こします。また、鎖骨周りにはリンパがありますので、老廃物の排出にも影響を及ぼします。

この様に、鎖骨は人間の体に重要な役割を担っているのですね。

鎖骨とダイエットの関係

前章でも触れましたが、鎖骨の周辺には、リンパが流れております。リンパの流れが悪くなると老廃物の排出がされずに滞るので、鎖骨周辺は硬くなります。よって、鎖骨のバランスは崩れ、体は下記の様な状態になっていきます。

  1. 顔にむくみ、たるみ、くすみが起こりやすくなり、老けて見える
  2. 猫背になり、背中や二の腕周辺に脂肪が付き易くなる
  3. 顔が大きく見える
  4. 体全体が丸みを帯びて見える

要するに鎖骨のバランスを崩すと、太ってくるわけです。鎖骨は、体全体で占める割合は小さいですが、体への影響は大きいのですね。そこで、鎖骨を整えることは、ダイエットにつながるのです。

では、鎖骨を整えるとはどの様な事でしょうか?

やはり、鎖骨がくっきりと見えている状態にする事が基本になります。鎖骨が見えないという事は、前述しましたが、それだけ肩周り、胸周りが浮腫んでいること、体全体が丸みを帯びていることの現れです。逆に鎖骨がくっきりと見えている状態は、背筋が伸び、顔は小顔になり、若々しく見えているという事になります。

鎖骨美人のみならず、背中美人にも成り得るという事ですね。

鎖骨ひねりって何?

ダイエット方法やストレッチは、日々改善されておりますね。これまでは、筋肉を中心にアプローチしたストレッチなどが主流でしたが、最近では骨にアプローチするストレッチが注目されております。その中の一つが、鎖骨ひねり。難しいやり方ではないストレッチなので、毎日の日課に取り込みやすいですね。

最近、注目されている骨にアプローチするストレッチは、鎖骨、肋骨、骨盤を刺激し、それらの骨が連動してスムーズに動く様になると、体幹が刺激されて、脂肪燃焼の効率がアップするようになります。よってダイエットに効くと言われているのですね。1日に5分から10分程度、毎日やり続けると効果が分かります。

鎖骨ひねりのストレッチのやり方は、前述した通り、鎖骨に触りながら、体を捻るだけの簡単なストレッチなので、時間がない方にも、取り組みやすく、続けやすいと言えます。やり方は、簡単なのに、肩甲骨や肋骨、骨盤までがスムースに動くようになり、体全体の歪みを改善する効果が期待出来るのですね。また、腰回りの脂肪燃焼にも効果があるとも言われております。

では、実際に鎖骨ひねりをやってみましょう。

鎖骨ひねりストレッチのやり方

鎖骨ひねりのストレッチのやり方は、とても簡単です。自宅のみならず、オフィスでも出来ます。

やり方について

  1. 両足を肩幅に開き、真っ直ぐに立つ
  2. 両手の親指と小指で、鎖骨の上下をそれぞれ掴む(親指で鎖骨の下、小指で鎖骨の上を押さえる)
  3. 脇は軽く締める
  4. 顔は正面を向ける
  5. 顔は正面に向けたまま、体を右へひねる
  6. そのまま、左へひねる
  7. 左右10回ずつで1セット。

座った状態でも出来きます。やり方は、椅子に浅く座り、足は肩幅に開き、あとは、上記で説明した通りにひねります。

このストレッチでしたら、毎日でも出来ますね。体幹を刺激し、脂肪燃焼の効率を上げていくので、継続していく事で、実際に2週間でウエストが-8cmになったという方もいるのです。

筆者も1日に2回ほどやっておりますが、捻る事で、腸をも刺激する為、お通じにも良さそうなストレッチですね。

まとめ

スポーツ科学も発達し、色々な方が、効率の良いストレッチのやり方を編み出しております。従来通り、筋肉にアプローチするストレッチもやっていくべきですが、骨にアプローチするという新しいストレッチのやり方もどんどん試していくといいでしょう。自分の中で、上手く、筋肉にアプローチするストレッチと骨にアプローチするストレッチとを組み合わせて、美しい鎖骨ラインであるボディを目指してみてください。