朝フラ 朝ウォーキングがうつ病改善に良いとされる理由

国連の2017年度の世界の幸福度ランキングで、日本は、世界155ヶ国中、51位という結果になりました。満員電車での通勤、未だに不景気から抜け出せない経済的な不安、都会での複雑な人間関係等により、うつ病になる人が増えてきております。そこで、うつ病を改善するのに朝にウォーキングをすると良いという説があります。その他にフラも朝にする事で、うつ病改善に繋がると言われているのですね。うつ病という現代社会の問題も踏まえて、朝フラと朝ウォーキングがなぜうつ病に良いとされるかを解説していきましょう。

うつ病の症状

うつ病の症状には、精神症状と身体症状があります。これらの症状が、1日の中で変化していくのがうつ病の特徴ですが、が最も悪い状態であり、夕方にかけて回復していきます。 具体的な症状として以下に挙げられます。

◉精神症状

  1. 抑うつ気分                  気分が落ち込む  憂うつ  理由も.   なく悲しくなる
  2. 希望が持てない
  3. 興味や喜びの喪失        今まで好きであった事、関心のあった事もやる気になれない
  4. 思考力や集中力の低下
  5. 意欲の低下                 人と会うのも面倒になる
  6. 自責の念が強くなる
  7. 希死念慮                    生きていくのが辛いので死んだ方がマシと考えてしまう
  8. 妄想癖がつく

◉身体的症状

  1. 睡眠の異常傾向          不眠又は、睡眠過多
  2. 食欲の低下又は増加
  3. 疲労感・倦怠感
  4. ホルモン系の異常       生理不順  性欲の減退
  5. 頭痛  頭重  肩、腰、背中の痛み

うつ病になる原因は、はっきりとしたものはありませんが、脳の神経の情報を伝達する物質の量が減るなど脳の機能に異常が生じていると同時に、その人が元々持っているうつ病になりやすい性質と、ストレスや体の病気、環境の変化等、様々な要因が重なって発病すると言われております。

脳の神経の情報を伝達する物質に、セロトニンとノルアドレナリンがあります。これらは、気分や意欲、記憶など人の感情に関わる情報の伝わり方をコントロールし、心と身体の働きを活性化しています。うつ病になると、このセロトニンとノルアドレナリンの量が減って、情報がうまく伝わらない為に、様々な症状が表れると考えられています。

現代社会では、核家族化になり、女性も働く時代である為、すれ違い生活から家族関係の希薄化、また複雑な人間関係などにより、ストレスが多い状況です。職場でのランチタイムでも、昔の様に皆で一緒に食事をすることが少なくなり、個人が自分の机でパソコン、またはスマートフォンの画面を見ながら1人で食事をする事が多い状況になっております。人と人とのコミュニケーションの場も希薄になっている事も、うつ病の発症の原因の1つと言えるでしょう。

朝ウォーキングの身体的・精神的効果

ウォーキングは、深い呼吸をしながらする事が出来ますので、自律神経のバランスが整ってきます。深く、ゆったりとした呼吸は、自律神経の調整に最も適していると言われております。副交感神経が、刺激されることで、血管が開き、血流が良くなります。血流がよくなると、筋肉が弛緩しますので、リラックスした状態になります。よって自律神経のバランスが整うのですね。

また、深い呼吸をする事で、肺の機能回復や向上につながっていきます。より一層、酸素を取り込めるようになるのです。血流が良くなる事で、ベトベトな血がサラサラになりますから、コレステロールや中性脂肪を減少させる効果もあるのです。そして、リンパ球やホルモンの分泌が良くなりますので、免疫力アップにもつながるのですね。それから、深い酸素が脳内にも入っていきますので、脳の活性化にも効果があります。

朝に行う場合の効果としては、先ずは、朝にしっかりと太陽の光を浴びる事で、体内リズムが整います。1日は、24時間ですが、人体の体内時計は25時間サイクルとなっております。これを自然のリズムと同じ24時間に調整しているのが、太陽の光なのですね。太陽の光を浴びないと体内時計は狂いやすくなり、それに伴って生体リズムも崩れますので、健康に悪影響を及ぼします。自律神経が乱れてくるのですね。

また、やる気や前向きな気持ちにさせる脳内物質のセロトニンも、太陽の光を浴びる事で多く分泌されます。セロトニンの分泌量が減少すると、疲れやすく、だるさも感じやすくなり、生活リズムも狂いやすくなります。よって、朝にウォーキングをする事で、太陽の光を浴びて、セロトニンの分泌量が多くなり、前向きな気持ち、やる気が出てくるのですね。

朝フラの身体的・精神的効果

フラは、有酸素運動です。ですので、ウォーキングと同様、酸素がしっかりと脳内へ入っていきますので、脳の活性化に効果があります。また、フラは、上半身の動きと下半身の動きが全く違いますので、その点からも脳を使っていきますので、脳の活性化に繋がっていくのですね。フラは、歌詞の内容を表現する手話の一種ですので、上半身では手の動きでその内容を表現し、下半身でステップを踏んでいきます。それを同時にするのですから、身体だけではなく、脳も使っていくということなのですね。

それから、フラは、膝を曲げて中腰で、上半身を真っ直ぐにして踊りますので、見た目よりもかなりの運動量があります。大腿部の筋肉をしっかりと使いますので、筋肉が強化されます。ですので、基礎代謝がアップし、血流が良くなります。血流が良くなりますので、肩凝り解消に繋がっていくのですね。

また、フラのステップの1つに「アミ」という腰回しのステップがあります。このステップも大腿部を使って腰を回していくのですが、腰痛にも効果があります。実際に腰が痛かった方が、アミをしたら、治ったという事もあるのですね。腰を回す事で、更に、女性は出産が楽になるという事も言われております。

その他に、見た目よりもかなりの運動量があり、激しい動きもありますので、継続的にする事で、体力が付き、持久力や集中力も養われます。また、血流が良くなる事から、血圧が安定する事もあるのですね。そして、南国の音楽に合わせて踊りますので、ストレスリリースになり、体調が改善されていくようになっていきます。ちなみにダイエット効果もあるのですよ。

では、朝にフラをすると健康に対しどの様な効果があるのでしょうか?正直なところ、フラは、日本では基本、屋内でするものであり、ウォーキングやランニングのように直接、太陽光の影響を受けたりなどの効果はありません。また、教室に通ってフラを習う場合は、個人の生活環境に左右されますから、働いている方は、平日の夜に、働いてない方は、朝に、若しくは昼間にレッスンを受けるという制約が多少あります。しかし、そのような制約を取り敢えずは、置いておいて、時間帯によっての身体への効果について検証してみましょう。

朝に行う場合の効果として、フラは有酸素運動ですので、 脳にしっかりと酸素が行き届いて頭がスッキリします。身体を動かす事で、身体が軽やかになり、気分も爽快になりますから、身も心も軽く気力十分で1日のスタートを切る事が出来ます。また、朝にハワイアンミュージックを聴きながら踊るわけですから、音による癒しが得られ、自律神経も整います。

爽やかな気分で1日をスタートさせ、ウォーキングやランニングの効果と同様、気力充分な気持ちでその日を過ごす事が出来ます。また、レッスンの中で、ストレッチ、筋トレから始まり、ベーシックステップをしっかりと練習する内容であれば、朝の方が適していると言えます。気力も体力も充分である状態でレッスンに臨む方が、より一層身体に効果的なのですね。

朝ウォーキングがうつ病改善に良いとされる理由

うつ病になる原因は、特定出来るものではありませんが、やはりストレスが大きな要因であると思われます。投薬によって治療しなくてならない場合があったとしても、身体を動かす事は、うつ病の改善に役立つと言えます。うつ病によって、脳内のセロトニンの分泌量が低下しますので、自律神経が乱れ、前向きな気持ちなどがなくなる傾向にあります。このセロトニンの分泌量を増やす為には、朝に太陽の光を浴びながらウォーキングをする事が良いとされているのですね。

ランニングよりもゆったりと深く呼吸が出来ますので、気持ちも落ち着き、脳内にもしっかりと酸素が入りますので、脳内活性化に効果的です。また、目で周りの景色を楽しむ、耳で鳥の囀りに傾ける、周囲の香りを嗅ぎ、五感をしっかりと使って感じる事で心が豊かになり、気分が爽快になり、自律神経も整ってきます。そして、うつ病になると生活リズムが乱れやすくなるので、朝にきちんと早く起きて、習慣付けをすると、生活リズムも整ってきます。その様なことから、朝にウォーキングをする事が、うつ病改善に良いと言われているのですね。

朝フラがうつ病解消に良いとされる理由

ウォーキングの様に、屋外で太陽の光ををしっかり浴びながら、フラのレッスンをする事は、特別なレッスンでない限り、難しいと思われます。しかし、窓越しに太陽の光をしっかりと感じながら(レッスン会場によりますが)フラレッスンを受ける事で、朝の出す気を身体で感じ、汗を掻き、血流が良くなりますので、気分が爽快になります。窓越しでも、日の光は入りますので、セロトニンが多く分泌され、体内時計は調整され、自律神経が整います。

また、フラの動きそのものが、ヒーリングでありますので、癒しの効果があるのですね。以上のことから、うつ病の原因とされるストレスが軽減されて、体調が良くなり、うつ病改善に繋がるのですね。また、ハワイという場所そのものが、癒しのエネルギーを持っている所ですので、その癒しのエネルギーの土地で生まれたフラという踊りそのものに、心を癒す力があると言えます。前述しましたヒーリングということですね。

会社などでは、なかなか心を打ち明けることが出来なくても、共通の趣味を通じて、共に同じ目標を持つ仲間がいるという事も、精神的な拠り所になる事もあるでしょう。その様な事からも、朝に限らず、フラはうつ病改善に良いと言えますね。ただ、朝に朝日を窓越しに浴びながら、フラをして、1日の爽やかなスタートをする方が、より一層うつ病改善に良いでしょう。

まとめ

現代社会は、非常に複雑になってしまい、ひと昔の様に、皆が思う事を良い意味で言い合いをしたり、助け合いをしたりする事が減り、ストレスが溜まりやすい状況になってきております。過重労働などもストレスの原因になりますね。ですので、うつ病になる可能性が高い環境になっております。だからこそ、普段の生活の中に、手軽に出来るウォーキングを朝にしてみるなど習慣化し、または、時間的な余裕がありましたら、ヒーリング効果の高いフラに取り組んでみるなど、生活の中に潤いを入れてうつ病にならないように心掛けしてみることをお勧めします。

参考までにこの記事をご覧ください。

フラで腰回しダイエット その効果とやり方 動画付き徹底解説