下半身ストレッチ フラダンスで出来る簡単メニュー

下半身を鍛える事が、代謝が上がりダイエット効果がある、そして健康になるという事は、これまで述べてきましたが、まさに筆者が生業としておりますフラダンスは、その効果絶大です。20年以上フラダンスに携わってきましたが、下半身を鍛えておりますので、腰痛知らず、体重は一定の数値を保っております。そこで、フラダンスがもたらす下半身強化の効果や自宅でも簡単に出来るストレッチを紹介しましょう。

下半身を鍛える理由

二足歩行の人間の体を支えているのは、下半身です。下半身がままならない状態になってしまうと、人生に支障をきたすと言っても過言ではありません。そして、日常生活からくる疲労、つまり肩凝り、首凝り、背中の凝りなども下半身の調子の悪さが原因である事も多いのですね。

また、下半身はダイエットにも関係があります。前記事にもダイエットをテーマに書きましたが、下半身を鍛える事で、基礎代謝が上がり、効率の良い体となり、太りにくく、痩せやすい体質になっていきます。

参考までに下記の記事をご覧ください。

フラによる腰回しダイエットで脚やせ

腰痛に悩まされている方も昨今多いと思います。原因は、人それぞれだと思いますが、一つの原因として、下半身の筋肉の弱さもありますね。時折、フラダンスで腰を痛める方がおりますが、それは下半身の筋肉を使わずに、骨盤で直接、腰を動かしている事が原因として考えられます。

よって、下半身の筋肉を鍛えることで、腰が丈夫になり、腰痛が解消される事もあるのですね。事実、筆者は、フラ歴20年以上ありますが、腰痛になった事はありません。これもフラダンスによって鍛えられた下半身の賜物だと自負しております。

全身の筋肉は200数種類あると言われておりますが、要となる下半身を鍛える事が、あらゆる面で健康につながっていくのですね。筆者がお世話になっている整骨院の先生も、よく下半身の筋肉を鍛える様にと仰っております。

その点でフラダンスは、下半身を鍛えるのに最適な踊りかつ運動と言えますね。

下半身の筋肉が衰えるとどうなる⁇

下半身の筋肉が衰えると、先ずは加齢と共に歩行困難になるでしょう。通常筋肉と称されているのは、骨格筋のことです。この骨格筋は、体重の40%を占めているわけですから、衰え始めると体の機能も低下してきます。その中でも、筋持久力と柔軟性、敏捷性に関わっているのが、下半身の筋肉です。

加齢と共に筋力は落ちてきますが、通説ですと、20歳を過ぎた頃から毎日1%ずつ筋力が落ちると言われております。個人差は勿論、ありますが、50歳を過ぎた頃から、筋力・筋持久力と柔軟性・敏捷性が急激に衰えるという報告がされています。更に、上半身に比べ、下半身の低下率は、3倍であるという報告もされているのですね。

中年期に差し掛かり、足元がふらつきやすくなったり、つまずきが多くなったという事が日常で起きたら、下半身の筋肉の衰えが低下してきた兆候だと思っておいたほうがいいでしょう。

最近、よく言われている「ロコモティシンドローム」。骨、筋肉、関節、神経などの運動器の障害の為に、立つ、歩くという移動機能の低下をしている状態を言います。この状態は最終的に寝たきり状態になる可能性があります。

寝たきり状態になれば、臓器の機能もかなり早いペースで落ちてきますし、血流もどんどん悪くなります。寝たきり状態から色々な病気を併発する可能性が高くなるのです。よって、下半身の筋肉を鍛えるという事は、人生を楽しく謳歌する為にも、必須と言えますね。

なぜフラダンスが下半身強化に最適なのか?

何度もブログでも言っておりますが、フラダンスは、下半身強化に最適な踊りです。見た事がある人なら分かると思いますが、フラダンスは中腰で踊ります。そして、上半身は真っ直ぐのまま、姿勢を正しく踊ります。

この上半身を真っ直ぐにしたまま中腰で踊るというスタイルは、予想以上にかなりの筋力が必要です。腹筋と背筋がしっかりとないと、前傾してしまいます。「お腹が痛い」みたいな姿勢ですね。そして、下半身の筋力がしっかりとないと、膝を曲げて、そのまま高さを変えずに踊ることは出来ません。同じ高さで膝を曲げたまま3分〜5分踊るのはかなり重労働です。

見た目にはとてもしなやかで優雅ですが、あの動きをするには筋肉の賜物と言っても過言ではありません。なので、フラダンスを踊るという事は、イコール、筋肉トレーニングという事なのです。逆に言えば、適切な筋肉を付けずにフラダンスをすると腰痛や膝痛に繋がる可能性がありますよ。

では、試しにフラダンスの基本ステップをやってみましょう。以下に倣ってやってみてください。

あらゆるステップのベースとなっている基本ステップ 「カオ」をやってみます。

下記に簡単に流れを説明しますね。

  1. 上半身を真っ直ぐにする。頭頂が紐の様なもので引っ張られているイメージ。
  2. そのままの姿勢で、膝を前に押し出し中腰へ。
  3. 両足の間はコブシ一個分空ける。
  4. 頭の中で無限大の8の字をイメージ。
  5. 体の中心を意識する。
  6. 肩がずれない様に、上半身を真っ直ぐ、中腰のまま、膝の高さを変えずに、左腰と左踵を斜め上に上げる。
  7. 左太腿の筋肉で、左膝を前に真っ直ぐに押し出す。
  8. 左膝を前に押し出す事で、左にアップしていた腰は、下へ下がり、右へと移動。(左踵を下げる)
  9. 次に同じ様に、右腰と右踵を斜め上に上げる。
  10. 右太腿の筋肉で、右膝を前に真っ直ぐに押し出す。
  11. 同様に右膝を前に押し出す事で右にアップしていた腰は、下へ下がり、左へ移動。
  12. この動きを繰り返す。

この動きを繰り返す事で、腰の軌跡は無限大の8の字を描き、フラダンスの優雅な腰の動きとなります。

他のステップも上記の動きがベースとなっているのですね。実際に試して頂ければ分かると思いますが、かなり体に負荷が掛かります。ベテランになれば、この動きを正しく筋肉を使ってする事が出来るので、フラダンスのステップをする事で、自然と下半身の筋トレになります。

フラダンスが年配の方にも人気がある理由の一つに、下半身の筋肉を鍛える事が出来るという事があるのですね。

1日5分 簡単ストレッチメニュー

フラダンスが下半身を鍛えるのに最適な踊りである事は、お分かり頂いたと思います。しかし、フラダンスをいきなり始めて直ぐに下半身が鍛えられるわけではなく、最初は、どうやって筋肉を使ってよいか分からないでしょう。踊りながら鍛えられるとは言っても、先ずは、並行して筋トレやストレッチをする事が望ましいです。

そこで、いくつか毎日のエキササイズに、1日5分で簡単に出来るストレッチと筋トレのメニューを紹介しますね。このエキササイズは、何もフラダンスを始めなくても、またやらくても皆さんの健康に役立つものです。

◉ 片足筋トレ&ストレッチ

下半身、太腿の筋肉強化と股関節ストレッチになります。

  1. 上半身を真っ直ぐにする。
  2. 右膝を右太腿が床と平行になるように曲げる。
  3. 左足は後ろへ伸ばす。
  4. その状態のまま1分間キープ。
  5. 足を入れ替えて同様に行う。

純粋に、太腿前部の筋力強化になります。

◉ 臀部強化ストレッチ

  1. 床に仰向けになる。
  2. 両足の太腿の間に、バスタオルを筒状に巻いたものなどを挟む。
  3. 挟んだまま両足の太腿に力を入れながら、お尻を上へ上げる。
  4. お尻を上げたまま、10秒キープ。
  5. これを3セット行う。

臀部の筋力強化により、膝への負担が減ります。

◉ 爪先立ちスクワット

  1. 両手を胸の前に置く。(一番前の列の前習えの形)
  2. 両足を体側に合わせて開く。
  3. 上半身を真っ直ぐにし、そのまま膝を曲げて腰を落とす。
  4. その際に腰が落ちない様に、腰を上へ引き上げて腰を落とす。
  5. その状態のまま1分間キープ。

全体的に下半身強化になり、更に体幹も同時に鍛えられます。

まとめ

一頃の時代と異なり、現代では、あらゆるダンスやエキササイズが日本では楽しむ事が出来ます。ダンスとは、ジャンルに問わず、筋力が必要であり、体幹や下半身を鍛えるには適しております。中でもフラダンスは、下半身の筋力を強化するのに最適なダンスと言えますね。今では、You Tubeでもフラダンスの動きを見る事が出来るので、興味がある方は、動画を見ながらやってみてくださいね。もしくは、紹介したストレッチや筋トレにも挑戦してみてくださいませ。