女性の美しさとは、容姿ばかりではなく、健全な生活スタイル、健全な食事、適度な運動などを通して得られる健康な身体と健全な心から溢れてくる、「輝き」と言えます。心と体は表裏一体。2つが健全である事がベストです。その為には、免疫力アップが必須なのですね。免疫力アップには、食事と運動による体質改善が必要です。それでは、フラダンサーである筆者も実践している食事と運動による体質改善方法について紹介しましょう。
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免疫力とは何?
「免疫力とは何?」と聞かれて明確に説明出来る人は少ないでしょう。抵抗力という言葉と混同している事も多いと思います。
免疫力とは、身体を外敵や異物から守るシステムの事を言うのですね。外敵や異物とは、細菌、ウィルス、ダニ、ホコリなどが挙げられます。これらを排除していくのですが、排除システムには、大きく3種類あります。
- 自然免疫
- 獲得免疫
- 防壁による免疫
です。
自然免疫とは、先天的に準備された、汎用性がある排除システムで、異物の攻撃をしたり、処理したりする役割があります。働きの中心にあるのは白血球と細胞群です。
獲得免疫とは、後天的に獲得される免疫で、自然免疫では防げなかった異物の特徴を記憶して的確に攻撃をします。働きの中心にあるのは、リンパ球と呼ばれる細胞群です。
病原菌が多い場所でも病気にならないのは、「自然免疫」の働き、ワクチン接種で予め病気を予防出来るのは、「獲得免疫」の働きがあるからなのですね。
防壁による免疫力とは、侵入させないシステムの事で、涙や皮膚などがそれにあたります。また、くしゃみや咳も、物理的な排除システムと言えます。
先に述べました「抵抗力」についてですが、参考までに説明しますと、抵抗力とは、ウィルスや細菌が身体に侵入してくる事を防ぐための体力や、入り込まれた場合でもしっかりと撃退出来る力の事なのですね。免疫力は、入り込んできたウィルスや細菌に全く悪さをさせない抗体の仕組みや働きをしていると言えます。
免疫力低下の原因
免疫力は、加齢と共に低下します。
20歳をピークに免疫力は下降線になります。40歳になると、20歳の時に比べて免疫力は半分、70歳では、全盛期の1割まで低下します。加齢と共に、疲れやすくなったり、体調があまり優れないといった状態になりやすくなります。そして、様々な病気を引き起こすようになるのですね。
免疫力は、年齢と共に落ちていきますが、老化だけが原因ではない事もあります。同じ年齢でも肌艶が良く、若々しくハツラツとしている方がおりますね。そのような方は、確実に免疫力が高いと言えます。年齢を重ねると個人差がで出てきますが、これは免疫力の差なのですね。
特に現代社会では、生活スタイルや仕事のスタイルが大きく変わった為に、免疫力低下の原因が増えております。
免疫力低下の原因として、大塚製薬が調査した結果報告によると、
- 冷え性、低体温である。
- 野菜、果物をあまり食べない。
- 日常的に激しい運動をする。(アスリート)
- 妊娠している。
- 慢性的な睡眠不足。
- デスクワークで一日中座りっぱなしで、運動不足。
- ダイエット中で食事の量を減らしている。
- 栄養過多、バランスが悪い食事をしている。
- 喫煙している。
- 大きなストレスや悲しみをずっと抱えている。
- 生活リズムが乱れている。
- 風邪を引きやすい。
- 便秘、下痢気味。
- 口内炎、口唇ヘルペスがよき出る。
- 笑う機会が少ない。
- 口や目が乾く。
などが挙げられております。
パソコン業務などによるデスクワークによる運動不足や残業の多さなどによる睡眠不足、複雑な人間関係によるストレスなど、現代社会が抱える社会形態が免疫力低下を引き起こしている一因でもあるのですね。
上記のような状態の中には、自律神経と密接な要因があります。免疫力と自律神経は密接に関係をしております。自律神経の乱れは、免疫力低下につながりますので、自律神経を整える事は、とても重要な事なのです。
それでは、次項で、免疫力低下による症状について具体的に解説しますね。
免疫力低下による症状
免疫力低下による症状とは、次の症状が挙げられます。
◉ 慢性的な疲労
寝てもスッキリしなくていつも気だるい状態が数ヶ月続いたら、免疫力低下の恐れがあります。疲労を感じる原因は、ストレスから来る脳の疲労、肉体的な疲労などがあると思いますが、この状態が長く続いていると、慢性疲労の可能性やウィルスなどが原因となる慢性疲労症候群の可能性もありますので、要注意です。
◉ 風邪を引きやすい
季節の変り目や冬場は、身体を守っている粘膜も乾燥しているために風邪を引きやすいですが、1年を通していつも風邪を引いている状態の場合は、免疫力は低下している事が考えられます。ウィルスと戦う力を失っているサインであると言えます。また、インフルエンザや感染症にもかかりやすくなり、免疫力が低下している時に発病すると、治りにくいので、要注意です。
◉ アレルギーを引き起こす
現代のアレルギーの代表と言えば、「花粉症」が挙げられます。今では、4人に1人の割合で花粉症に掛かっていると言われております。花粉自体は、人体にとって無害なものです。花粉症になるキッカケは、「ヘルパーT細胞」と呼ばれるものが花粉を有害であると間違って判断する事から起こります。こうした間違いを起こす原因の1つに免疫力低下が考えられます。
花粉症の他のアレルギー、最近女性に多い、「洗剤アレルギー」による手荒れやその他のアレルギーも免疫力低下が大きく関わっております。
◉ がんの発症のリスク
健康な人でもがん細胞は毎日作られております。免疫力が正常であれば、悪性のがん細胞を撃退してくれます。免疫力が低下してくると、悪性のがん細胞を撃退する力が弱くなるので、悪性のがん細胞が増殖し、最終的にはがんを発症するリスクがあるのですね。免疫力低下は、がんに限らず、心臓疾患、糖尿病などの病気も引き起こす原因にもなります。
◉ 肌荒れ
睡眠不足、不規則な生活スタイルから血液やリンパの循環が悪くなり、肌に必要な栄養素が行き渡らなくなります。前項でも述べましたが、睡眠不足や不規則な生活なども免疫力低下の原因になりますので、肌荒れがひどくなった時は、免疫力低下のサインとも言えます。
免疫力低下は健康を損なう非常に危ない要因ですので、上記の様な状態にならないためにも、体質改善をしていく事は必須になります。
免疫力アップは女子力アップ
筆者は、自身もダンサーであり、講師でもある立場上、女子力については、常に高い意識を持っております。ミズフラスタジオのモットーは、「美しく、優雅に、 エレガントに」ですので、筆者自身がこのモットーを体現していないと体裁が悪いわけです。
健康な体に健全な心が宿ります。または、健全な心が健全な体を作るとも言えます。
筆者が心がけている健康な体作りとは、
- なるべく同じ時間に起床する。※仕事上、毎日が同じスケジュールではないので調整が難しい時もありますが、なるべく規則正しい生活リズムにしております。
- 必ず3食はきちんと摂る。適量を心がけ、野菜 → タンパク質 → 炭水化物ので順番で食べる。
- 水を1.5リットル〜2リットル毎日、飲む。
- 起床時、直ぐに水を飲む。※寝ている間、血液はドロドロ状態ですので、起きたら直ぐに水を飲むことで、血液の流れを良くしていきます。
- レッスン以外でも毎朝と就寝前のストレッチは必ずする。
- 湯船には20分以上浸かる。湯船の中で頭皮マッサージや間接を緩めるストレッチをする。
- 客観的な身体のケアで、整骨院に通う。
などを日常的な習慣としてやっております。免疫力アップには、次項で説明しますが、筋力アップ、血液の循環などが大きく関わりますので、この点を日常的に意識をして生活する事が、ポイントになります。
そして、心、メンタルケアについては、
- 定期的に美術館などに行って、芸術作品に触れて自分の感性を磨く。
- 美しいものを見て心を潤す。
- クラシックまたはヒーリング音楽を部屋で聴く。
- アロマやお香などの香りによる心の浄化。
- お笑い番組を見て思いっきり笑う。
- 自分へのご褒美は定期的にする。
- ペットと触れ合う。
- 自然と触れ合う。
などを日常的に意識をしてやっております。
上記の事を日常的にする事で、筋力を維持し、血液やリンパの流れを良くし、余計なストレスはその日の内に解消をする事で、免疫力アップに繋がっていくのですね。仕事柄、常に身体を動かしているので、汗をよく掻きます。
よって、肌の調子は常に良いですし、実年齢よりかなり若く見られます。
免疫力を高める事で、肌艶が良くなり、基礎代謝も高まるので、引き締まった体型を維持できる、女性としていつまでも若々しく美しくいることが出来るのです。
そして、免疫力を高める事で、加齢に伴う体質改善をし、アンチエイジングをしていくのです。
免疫力アップは、女子力アップですね!
免疫力アップのための食事と運動による体質改善
免疫力を高める方法には、総合的に生活スタイルを見直さなくてはなりません。その中で、食事と運動、この2点は、免疫力を高める上で重要な要素であります。
人間の身体は、食事によって形成されますので、食材、メニューはとても重要なのですね。
免疫力を高めるには、白血球(免疫細胞)を正常に循環させる事です。体温が低くなっていると血液の循環も悪くなりますので、身体を温める食材を意識して摂取するようにしましょう。
下記の記事に体質改善の1つ「冷え性」対策の為の身体を温める食材について記載してますので、参考までにご覧ください。
健康でいるために 食事による体質改善プラン お勧め献立メニュー
それから、免疫力を高めるには、腸内環境を整える事も大切な要因です。人間の臓器の中で、食べ物を消化、吸収し、排泄するのが腸です。食べ物には、有害な病原菌やウィルスが付着している可能性もありますめ。そうした有害物質を体内に入る事をブロックするためには、腸には免疫力が備わっている必要があります。
腸には、免疫力の60%〜70%があると言われているのです。
よって、腸内環境を整える食材を摂る必要があります。腸内環境を整える食材には、
- ヨーグルト、漬物、味噌などの発酵食品
- 食物繊維、オリゴ糖 ※免疫細胞バランスを改善する。
- 酪酸菌 ※食物繊維をエサとして増える酪酸菌も、酪酸を生成して腸の粘膜を修復し、免疫力を高める。
- トマト、リンゴ、お茶などに含まれるポリフェノール類
- 青背魚に多く含まれるEPAなどのn−3系不飽和脂肪酸 ※腸の炎症を抑える。
があります。
また、腸内環境を整えるだけではなく、免疫細胞自体に働きかける食材も必要になります。
- タンパク質
- ビタミンA、ビタミンE
- 亜鉛、セレン、銅、マンガンなどのミネラル類 ※免疫細胞を保護。
などが挙げられます。その他に、免疫力を高めるためには、悪者扱いされるコレステロールも必要不可欠です。古い細胞から新しい細胞入れ替わる時に、細胞膜の材料となるのがコレステロールだからなのです。
では、どのような食事を心掛ければ良いのでしょうか?
ベストな食事というのは、多くの種類の食材を摂る事なのですね。おかずの種類を増やし、満遍なく食べる事です。例えば、朝食には必ずサラダ、ヨーグルトを食べるようにしたり、夕食には、漬物を加えるなど、品目を多くするようにします。
人の身体は個人差があります。その人にとって良い食品でも別の人には効かない場合もあります。例えば、ヨーグルトが身体に良いからと言って、ヨーグルトばかりを食べる事をしても、腸内環境を改善する事は出来ません。
3食の中で、多くの食材を使い、あらゆる栄養素が摂れる献立メニューにする事が、腸内環境を改善するのに一番の方法になります。
最後に免疫力を高める具体的な食材を紹介します。
- 亜鉛・・・・・牡蠣、カツオ、サバ、牛肉、豚肉など
- ビタミンA・・人参、ほうれん草などの緑黄色野菜、海藻、豚肉、鶏肉、レバーなど
- ビタミンC・・ブロッコリー、ピーマンなどの緑黄色野菜、いちご、キウイフルーツまど
- ビタミンE・・さつまいも、かぼちゃ、アーモンド、抹茶など
- ビタミンB群・豚肉、牛肉、レバー、ウナギなど
その他に、「旬の食材」を中心に色々な種類の食材を3食バランス良く食事を摂る事が大切なポイントになります。旬の野菜は、その季節に身体が必要としている栄養素を豊富に含んでおります。栄養価も味も良いので、その点を意識をして食事の献立メニューを考えてみましょう。
まとめ
食事によって身体は作られていきます。だから、毎日の食生活というのは、非常に重要なのですね。免疫力を高めるには、食事の他に運動なども必要になりますが、運動ばかりをしていれば免疫力が上がるわけではありません。また、場合によっては、悪い食事の仕方をしていると人格形成にも悪影響を及ぼす可能性もあります。免疫力低下を感じている方は、是非、今一度食事について見直してみて下さいね。