肩凝りは、現代病。今では、若い人でも肩凝りで悩んでいる方が多いですよね。私自身も長い間、肩凝りに悩まされ続けてきました。実は、肩凝りは、放っておくと、とんでもない事態を招きます。決して軽んじてはならないのですね。慢性的な肩凝りを解消する為に、家で出来る運動の1つ、ストレッチを紹介していきます。
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肩凝りになる原因と身体のメカニズム
肩凝りは現代病。ひと昔前に比べ、若い世代の方も肩凝りで悩んでいる方が多いのではないでしょうか?業務の中心が、パソコンになった為に、1日中机に向かっている事が多くなりました。特に事務職は、机にへばりついている状態ですよね。
また、ほとんどの方が、携帯電話もスマートフォンが主流になり、仕事以外でも電車の中で、スマホでゲーム、チャットをしたり、、kindleで本を読んだりするなど1日中電子生活を送っている状態です。
生活スタイルが、便利になった反面、身体を動かす機会が極端に減ったために、肩凝りになりやすくなったと言えるでしょう。
では、具体的にどのような状態が肩凝りの原因になるのか、それは次のような事が挙げられます。
◉ 姿勢
デスクワークでは、1日中座りっぱなしです。長時間座り続ける事で、特定の筋肉が収縮し続け、姿勢を支える筋肉の働きが低下します。そして、頭部や腕を支える頸部の筋肉に負担が掛かります。また、同じ姿勢ですので、血流も悪くなり、老廃物がうまく流れず排出されません。老廃物が身体に溜まるため、肩凝りを引き起こす事になるのですね。
◉ 精神的な緊張
精神的な緊張は、身体をコチコチに固まらせます。例えば、仕事上での大事な契約、プレゼン、知らない土地の旅行など強いストレスを感じると身体は、硬直します。また、ストレスが長引くと、慢性的な肩凝りになる可能性が高まります。
◉ 手・腕の疲労
肩凝りは、肩の筋肉の硬直だけが原因ではありません。他の身体の不具合が原因で肩凝りを引き起こす事があります。特にパソコンでの作業は、他の身体の部位は動かさずに、マウス操作やキー操作で、手や指しか使いません。ほぼ1日中使ってますので、手や指にかなりの負担が掛かります。その筋肉疲労が余計に肩凝りを治りにくくさせているのです。
◉ 眼精疲労
パソコンでの作業では、目は電磁波を思いっきり浴びる状態で、じっと焦点を合わせなくてはなりませんので、焦点を調整する筋肉が酷使されます。その筋肉が酷使される事で、首筋や肩の筋肉を硬直させる事に繋がります。また、精神的な緊張、ストレスを感じると自律神経が乱れるので、余計に肩凝りを悪化させ、最悪、失明に繋がる目の病気になる可能性もあるのです。
◉ 温度環境
特に夏になると、電車の中、建物の中、お店の中など、冷え過ぎる位、冷房が効いております。冷たい風が、首周り、肩周辺に直撃している状態は、自律神経も乱れ、血行不良となり、肩凝りが悪化する傾向にあります。勿論、寒い冬も要注意です。寒さに耐えようと、身体に力が入り、毛細血管を収縮させます。よって、身体は全体的に硬直します。
上記の状況が長時間、継続されると身体は、
- 自律神経が乱れる。常に交感神経が優位になっている状態になる。つまり、身体がリラックスしておらず、緊張状態であるということ。
- 血管が収縮し、血流が悪くなる。リンパの流れが悪くなり、老廃物が排出されず、身体に溜まる。
- 筋肉が硬直してくる。硬い部分に老廃物が溜まっている。
- 血流が悪い為、酸素が筋肉へ運ばれずに、酸欠状態となる。
- 痛みの物質が産生される。神経が刺激されることで、不快感や痛みとして脳へと伝達される。
- 痛みと不快感が更に筋肉を緊張状態にさせて、肩凝りが慢性化していく。
という流れで、肩凝りの状態が作られて、慢性化していくのですね。
肩凝りが引きおこす健康への影響
肩凝りは、ストレッチをする、マッサージを受ける、運動をする事で、改善、緩和されますが、その様な対応をしても症状が改善されない場合があります。
その様な場合、何か病気が潜んでいることもあるので、要注意です。
- 変形性頚椎症
- 椎間板ヘルニア
- 四十肩・五十肩
- ムチウチ症
- 腫瘍
- 内臓疾患 (心臓病、肝臓障害、胃腸障害、肺の病気)
- 胸郭出口症候群
上記の様な病気が潜んでいる可能性がありますので、症状が改善されない場合は、一度病院に行って診察、検査を受けることをお勧めします。
また、肩凝りが酷くなると、頭痛、吐き気、目眩、手足の冷えなどの症状が出てきます。この様な症状を放置しておくと、脳出血などの病気を引き起こす可能性もあるのですね。
たかが、肩凝りと言って、放置はしない事です。肩凝りは血行の悪さからくる症状ですので、要注意です。血液の循環が悪い事から、あらゆる病気を招きますので、肩凝りが慢性化している方は、ストレッチ、運動を心がけて、尚且つ定期的に整体院などに通う事をして、病気を未然に防いでいきましょう。
自分の体質を知る!体質に合わない整体施術は危険
私自身、ずっと肩凝り、頭痛、吐き気に悩まされきました。数え切れないほどの数の整体院、リラクゼーションサロンに通ってきました。
整体の施術方法は、その整体院によって様々なやり方があります。身体へのアプローチへの考え方が整体師の方によって色々とありますので、どれが正しい、間違っているという事は、基本的にはないと思います。
しかし、自分の身体にとってどの様な施術が合うかをきちんと理解していないと、身体が大変な事になる事もあり得るのですよ。
私自身の実体験ですが、私は強押しが好きで、強押しのサロンに一時期通ってました。その日は、とても楽になりスッキリするのですが、翌日以降、かえって硬くなり、酷いときは、首までがカチコチになり、頭痛がして、何もする気が起きない状態になる事がありました。
人によっては、強押しの方が改善されていく場合もありますので、強押しが悪いと言っているのではないのですね。体質によっては、かえって悪化を招く事があるので、自分がどの体質かを知って整体院を選ぶ事は大切です。
では、整体院選びは何を基準にしたら良いのでしょう?
整体院も今では、美容院と並ぶ位、1つのエリアに何軒もあります。正直、何処が自分にとって良いかなんて実際に通わないと分かりません。
しかし、数多ある中で、下記の事を選択基準に入れたら良いでしょう。
- そのエリアで10年以上開業している。
- 国家資格を有する整体師がいる。または整体の専門学校を卒業している整体師がいる。※3ヶ月位の研修だけで施術をしている方もいるので、要注意。
- 整体師の方が、筋肉や骨格の仕組みなど身体の知識をきちんと持っている。
- 器具にばかり頼って自分の手を使わない所は要注意。
- マメに通わせようとする所は要注意。
- 治療、改善を目的にしている。
- 首の矯正は要注意。上手な整体師でないと、場合によっては、半身不随になる恐れがある。
- どの患者にも平等に同じ様に接している。
- ストレッチや筋トレを教える事が出来る。
- 生活の手段としてではなく、心から整体の仕事が好きである整体師がいる。
- 価格が安過ぎる所は、要注意。
以上11項目は、私自身の実体験から、優れた整体院を選ぶポイントとして実感した点です。実際に通わないと分かりませんが、暫く通い、上記の点に当てはまるかどうかを基準にしたら良いと思います。
整体師の方に丸投げをして、自分では何もしない事は、よくありませんが、時折、客観的に自分の身体を診てもらい、メンテナンスをしてもらう事は、健康を維持する上で大切です。自分で、ストレッチや筋トレを心がけて、定期的に整体院などで診てもらうという健康管理はオススメですね。
家で出来る運動 ストレッチで肩凝り解消
これから紹介するストレッチは、実際にトレーナー兼整体師の方から勧められたものです。私自身、毎日家で出来る運動として実践し、実際に肩凝り、首凝りが改善されてきておりますので、一押しですね。改善の条件として、やはり家で出来る運動であること、かつ簡単に短い時間で出来るストレッチである事がポイントになります。
今回は、道具を使った簡単ストレッチをメインに紹介しましょう。
◉ 肩甲骨周りストレッチ
大抵の方の肩凝りは、肩甲骨周りの硬さが原因であると思いますが、その肩甲骨周りの硬さを改善するストレッチです。
(やり方)
- 身体の幅に両脚を広げます。
- 両手を真っ直ぐに前方へ伸ばします。この時、両手の甲を重ね合わせるように前方へ伸ばします。
- 両手伸ばした状態で、息を吸って、肩甲骨を引き寄せます。
- 次に息を吐きながら、両手を指先が引っ張られるイメージで前方へ引っ張っていきます。
- この1〜4までの動作を10回繰り返します。
◉ 背中周りの筋膜剥がしストレッチ
背中全体の硬さを改善するストレッチです。背中全体の硬さは、腰周りや首周りにも影響を及ぼしますので、改善が必要になります。
(やり方)
- 両脚を股関節一杯に広げます。膝が踵より前に出ないように注意をしましょう。
- 両手で膝の上を掴み、右肩を内側へ入れて、右側背中半分を右へひねります。顔を左頭上に向けます。その姿勢を10秒間キープします。
- 次に左肩を内側へ入れて、左側背中半分を左へひねります。顔を右頭上に向けます。同じようにその姿勢を10秒間キープします。
◉ 背骨周りストレッチ
背骨は、生命エネルギーが集中する場所であり、背骨周辺が硬いとあらゆる生命機能に弊害が出ると言われております。
(やり方)
- ソフトボール位の硬さと大きさのボールを用意します。
- 仰向けになって床に寝ます。そのボールを肩甲骨辺りの背骨に配置します。
- 仰向けの状態のまま、両手を上へ伸ばし、背中を揺らします。10秒〜30秒位その状態でやってみましょう。
この道具を使ったストレッチは、結構、キツイですが、終わった後は、背中はスッキリですよ。
◉ 大腰筋ストレッチ
大腰筋、いわゆるインナーマッスルと言われる内臓内部の筋肉で、手で触ると肋骨に沿って張り付いている筋肉です。内臓内部の筋肉ですので、鍛えにくい部分なのですが、こちらもボールを使ってその筋肉を柔らかくする事が出来ます。
(やり方)
- ソフトボール位の硬さと大きさのボールを用意します。
- うつ伏せに床に寝ます。
- そのボールをおへそより右側10cm離れた部分に置きます。その状態で10秒〜30秒間身体を揺らします。
- そして、さらにその位置から10cm下へボールを移動させます。同じように身体を揺らします。
- おへそから左側も同じようにやります。
大腰筋が硬いと腰周りや背中が硬くなるなど、他の筋肉への影響が大きい筋肉であります。この筋肉を緩和させることで、他の筋肉への良い刺激となります。こちらも同様にボールを使い、体重を掛けるので、キツイですが、終わった後は、スッキリしますし、翌朝のお通じがとても快調です。
◉ 足裏ストレッチ
足裏には、あらゆる身体のツボが集中している場所です。そこで、足裏を刺激することで、身体全体に良い刺激を与えていきます。
(やり方)
- 硬いテニスボール位の大きさのボールを用意します。※ソフトボールの大きさはこの場合は、大きすぎます。若しくは、こりとりボールというものが市販されております。書店でも購入可能です。
- そのボールを片方の足裏に置いて体重を掛けます。30秒間そのままの状態をキープします。
- 次に反対側の足裏にも置いて同様にやります。
こちらもキツイですが、同様に終わった後は、スッキリします。特に足の疲れを感じた時にやってみると良いでしょう。
まとめ
現代人の悩みとも言える肩凝りについて解説してきました。ダンス業をしている者として、身体の問題には、非常に敏感なのですね。肩凝りを単なる肩凝りとして片付けずに、大きな障害になる前に毎日、家で出来る運動、ストレッチを心がけていきましょう。体と心は密接です。健全な体があって健全な心の状態になります。今回のストレッチは、簡単に短い時間で出来ますので、是非、トライしてみてくださいね。
別の記事で、やはり家で出来るストレッチを紹介しております。参考までにご覧ください。