スープダイエットの注意点 下痢と頭痛の副作用

短期間でのダイエットには、その最中に体の変調を起こしやすくなります。短期間で、効果を出すわけですから、かなり厳しい食事制限の元で行われますので、体はビックリするのですね。スープダイエットも一週間という短い期間で、厳しい食事制限の元で、実践していくので、その過程で下痢や頭痛といった症状が出てくるのです。スープダイエットを実践する際の体の変調やその対応策について紹介していきましょう。

スープダイエットの一週間のメニュー

スープダイエットは、別名「脂肪燃焼ダイエット」とも呼ばれております。また、脂肪燃焼とは別に「野菜スープダイエット」と呼ばれている物もあります。

一般的には、スープダイエットと言えば、脂肪燃焼スープダイエットを指します。かなりの効果を実感できるという事から、また野菜中心なので、体にも良いという事から、人気のダイエットの1つになっております。

しかし、かなりの効果を実感出来るという事は、徹底した食事制限があるメニューであるという事なのですね。1回の食事摂取カロリーについても、ご飯一杯分に肉や魚などのおかずを加えてすぐに700kcal近くになりますが、脂肪燃焼スープダイエットでは、50〜70kcalになります。1回の食事で御飯1杯以下の摂取カロリーで済むという事になります。

スープダイエットでは、使える野菜も決まっております。また、日にち毎に、食べる食材が決まっており、それを徹底的に行う事で、効果が出るのですね。但し、スープについて言えば、いつでも何度でも食べていいのです。

それでは、スープダイエットの一週間のメニューについては、下記の記事をご覧ください。この記事では、スープダイエットで、使用出来る野菜やまたそれに代用出来る野菜についても解説しております。

一週間で実感出来るスープダイエットのメニューとやり方とは

この記事で紹介しているメニューの他に、アレンジメニューもあります。一週間同じスープを飲み続けるのは飽きてしまいますし、そのせいでモチベーションも下がってしまいます。豆乳、味噌、キムチ、カレー、パスタなどを使用したアレンジメニューもありますので、色々とチャレンジすると良いでしょう。

メニューや食べ方などについての細かい規則の他にも、実践する上でのルールがあります。そのルールについても注意事項として上記の記事に記載しておりますので、合わせてご覧ください。実践する際に、とても大切な事です。逆に言えば、そのルールを守らずに実践しても全く効果は出ないと言えます。

スープダイエットの副作用

この料理は、デトックス効果があり、体の中から毒素を出してくれるメリットがあります。

しかし、一週間といえども、かなりの短い期間で効果を出すわけですから、ある段階で、体に影響が出てきます。野菜は体に良いですが、人間の体は、炭水化物、タンパク質、ある程度の糖分を摂取することで、健康を維持しているのですから、急激にそれらの栄養素を摂らなくなると、当然、体に変調をきたすわけです。

また、一週間、極端なメニューの後に、通常の食生活に戻ると、リバウンドをする確率がたかくなります。

このダイエット方法による体への副作用として現れる症状は、

  • 下痢
  • 頭痛
  • 頻尿
  • 低血糖によるめまい
  • 眠気が多い
  • 吐気

などが挙げられます。特に下痢と頭痛の症状になる事が多いようです。それでは、次項で下痢と頭痛になる理由について解説しましょう。

スープダイエットで下痢・頭痛になる理由

スープダイエットは、野菜が中心であり、炭水化物やタンパク質を極度に控えます。よって、先にも述べましたが、体の中から毒素を出すデトックス効果は抜群です。しかし、食物繊維を多く摂りすぎると下痢になりやすくなります。

下痢になる原因の1つとして、食生活の急激な変化、また炭水化物、脂肪の摂取を極端に控えてしまった結果、タンパク質とのバランスが急に悪化したことなども考えられます。

また、一方、炭水化物を極度に摂取しないことで、便秘になるケースも人の体質によってあります。

それでは、頭痛についてですが、今までご飯も甘い物も自由に食べていた状態からスープダイエットをする事で、極端な糖質不足になります。そのような状態になると、体は、外から糖質が入ってこないので、エネルギーを生み出せないと危険を感じます。そうすると体は、脂肪をエネルギー源とするケトン回路に切り替えます。

ケトン回路に切り替わると、血中にはケトン体(脂肪分解物質)と呼ばれるものが放出されます。この状態を「ケトーシス」と言います。この状態になると、頭痛が起こりやすいと言われているのですね。しかし、この状態は、体が脂肪を分解させ、燃焼させてエネルギーとしているので、体脂肪が減って痩せていっているという事なのです。

しかし、このダイエットを実践している方に必ず頭痛が起こる訳ではありません。また頭痛が起こらないからと言って、脂肪燃焼がされていない訳でもありません。下痢にしても頭痛にしても個人の体質によりますので、あまり気にする必要はないでしょう。

頭痛の場合は、ケトン体が出ている分かりやすい目安として考えてくださいね。

下痢・頭痛を防ぐ対策

それでは、スープダイエットの途中で下痢、頭痛になってしまった場合はどうすれば良いのでしょうか?

下痢の程度にも寄りますが、あまりにも酷い場合、生活に支障が出る場合は、一旦中止するべきでしょう。そのまま続けても効果が出るかどうか分かりませんし、ストレスを感じる可能性があります。

また、食事の摂り方をもう少し緩めにしてあげるという方法もあります。下痢の場合は、食物繊維の摂り過ぎの可能性もあるので、スープに入れる野菜の量を調整したり、一度に摂る量を調整したりするなど工夫をすると良いですね。

では、次に頭痛に対する対策についてです。頭痛は、前項でも述べましたが、血中にケトン体が増え過ぎてしまう事から起こるという事が分かっております。その為には、増え過ぎたケトン体を外に出す必要があります。

ケトン体を外に出す方法は、

  • 沢山の水を飲んで排尿を促す
  • お風呂に入って汗を流す
  • 軽い運動をして汗を流す

そうする事で、頭痛を防ぐ事が出来ます。スープダイエットの注意点で、沢山の水を飲むように促しているのは、このような理由があるわけなのです。

また、スープダイエットは、一週間のメニューが厳格なルールで決まっており、糖質・タンパク質・炭水化物制限が厳しいので、低血糖になってしまう可能性が大きいので、頭痛も起こりやすくなります。貧血気味になると効果が出にくくなりますので、普段から鉄分をしっかり摂り、低血糖状態にならないように心がけていく事が必要ですね。

それから、貧血状態と言えば、女性は生理中が貧血傾向になります。よって、生理中にダイエットをするのは避けましょう。女性の体は、生理直後からの2週間がダイエットに適した時期とされているので、ダイエットを成功させる為にも、ベストなタイミングで実践する事をお勧めします。

因みに、頭痛薬や鎮痛剤では、この頭痛は治らないようですので、薬に頼るのはやめましょう。

まとめ

短期間でかなりの効果を出すダイエット方法というのは、食事制限が厳しいです。体がビックリして副作用が出るのは当然でしょう。だからこそ、実践する前の予備知識、体作り、副作用に対する知識、対処法などのリサーチはしっかりしなくてはなりません。最悪の場合、健康を害し、後々 その事が体にずっと影響を及ぼし兼ねないのですね。また自分の性格や体質がそのダイエット方法に向いているかを認識する事も必要です。専門家など客観的な意見を聞いてみるという事も良いでしょう。