期間を設定するダイエット方法は、目標が見えてくるので、モチベーションを維持しやすい傾向にあります。特に最近、話題になっているスープダイエットは、一週間の期間限定のダイエット方法であり、しかも野菜を摂る事からも体には良いし、はっきりとした効果が期待出来る事から人気があります。しかし、あまりにも短すぎる期間でのダイエットには、必ずと言って良いほど、リバウンドをする恐れがあるのですね。今回、このスープダイエットのマイナス面について紹介していきます。
Contents
ダイエットのメカニズム
ダイエットに取り組む前に、必ず知識として、脂肪燃焼のメカニズムやダイエットに繋がる体のメカニズムを頭に入れる必要があります。ただ単に体重を落とすために、食事制限をすれば良いとか、過激な運動をすれば良いというわけではありません。
体の仕組みはかなり複雑です。人間の体を形成している構造や食べ物を体内に取り込んでからその食べ物がどの様に体にとって良い栄養素として変換されていくのか、などある程度の事は、知っておくべきでしょう。知っておく事で、健康を損なう事なく、ダイエットの成功に繋がっていくのですね。
では、ダイエットのメカニズムについて解説していきましょう。
ダイエットとは、「体重を落とす」事ですが、正確に言いますと、「余分な脂肪を落とす」事なのですね。気を付けなくてはならない事は、筋肉を落としてはいけないという事です。この点を勘違いをすると、脂肪燃焼が上手く機能せずに、かえって体重が増えてしまう事にもなりますし、健康への悪影響も懸念されます。
脂肪が燃焼していく経緯を解説した脂肪燃焼メカニズムの記事をご覧ください。
この記事には、脂肪の種類や、食べ物が体内に入ってから、エネルギー源として変換され、脂肪燃焼へと繋がっていく過程を解説しております。ダイエットの正しい知識として活用してみてください。
その他の食事によるダイエット方法
現在、沢山のダイエット方法が溢れてますね。ダイエット食品やサプリメントも豊富です。あまりにも多くて選択肢に困るかもしれません。ただ、1つ言える事は、食事の大原則「3食をきちんと摂る」事は、守っていかなくてはなりません。減量をする事はいいとしても、食事を抜く事は、決してしてはなりません。
そして、食べる順番についてもダイエットを成功させるには重要なポイントです。御飯や麺類など、炭水化物を最初に食べてしまうと急激に血糖値が上がり、脂肪を溜め込むインシュリンが大量に分泌されてしまいます。
急激な血糖値の上昇を抑えるためには、
- 食物繊維 → 野菜・海藻
- タンパク質・脂質 → 肉・魚
- 炭水化物 → 御飯・麺類
の順番を繰り返すように食事を摂る事です。
以上の事を念頭に入れながら、その他のダイエット方法について紹介しましょう。
◉ 単品・置き換えダイエット
単品ダイエットは、1日の食事全部を特定の食品だけを食べるダイエットの事。置き換えダイエットは、3食のうち1食を特定の食品に置き換えるダイエットの事。こちらもスープダイエットと同様、短期間での実践になります。単品ダイエットは、栄養の偏りの問題があるため、また、スープダイエットと同様、一週間という短期間での勝負になるので、リバウンドの恐れがあります。よって、あまりオススメは出来ません。
- 朝バナナダイエット
- 朝キウイダイエット
- 夜トマトダイエット
- 豆腐ダイエット
◉ ダイエット食品
ダイエット用に開発された食品であり、栄養のバランスが優れております。しかし、値段が高めのため、経済的負担が大きい事が、難点になります。
- 寒天海藻サラダ
- こんにゃくラーメン
- もち麦
- 酵素スムージー
- 黒しょうが
- プロテインダイエット
- 蕎麦の実
- ドクターキッチン
◉ サポート食品
ダイエットに効能がある食品を活用して、調理方法や食べ方を工夫する事で、ダイエット効果を引き出すダイエット方法です。
- オリーブオイル
- しょうが
- 油と砂糖
以上のように、スープダイエットの他に、沢山のダイエット方法があります。どのダイエット方法が優れているかどうかは問題ではありません。個人の体質、嗜好、性格などに合わせて、自分にとって最適なダイエットを実践すれば良いでしょう。
但し、何度も言及しておりますが、一週間という短期間でのダイエットは健康面でもよくありませんし、リバウンドをする可能性大ですので、止めておきましょう。
理想的なダイエット方法
ダイエットのイメージとして、一般的に「体重を落とす」「脂肪を落とす」事であると思います。しかし、リバウンドせずに効率的に、また健康的にダイエットをする、理想的な方法は、「筋肉を減らさずに、脂肪メインでダイエットをする」事なのですね。
上記でも言及しましたが、目に見える効果が欲しくて短絡的に、一気に食事を減らす、もしくは、1食しか食べないという事をしますと、リバウンドの恐れは勿論の事、急激な栄養不足になるため、健康面での弊害が出ます。
せっかく痩せる事が出来ても、体力が落ち、具合が悪くなってしまっては本末転倒です!
また、雑誌や情報に煽られて、「こういうスタイルが女性として魅力的であり、男性にチヤホヤされるんだ」なんていう誤った認識を持つのも危険なのですね。世の中の男性は、ガリガリの女性はあまり好んでおりませんよ。
以上のように、先ずは、「理想的な体型はどの様な体型なのか?」という正しい認識を持って、ダイエットを行う事はとても重要です。
その認識をしっかりと持ちましたら、今度は、1章で添付してある記事の「脂肪燃焼のメカニズム」を頭に入れます。
脂肪燃焼のメカニズムを知ると、筋肉が如何にダイエットに重要な働きをしているか分かります。筋肉を落としてしまうと、短期的には、体重は落ちますが、非効率な体になる為、リバウンドをし、かえって体重が増えてしまうのですね。また、筋肉量が減れば、加齢と共に、体力、免疫力も落ち、歩行能力にも弊害が出るでしょう。
よって、理想的なダイエット方法とは
【筋トレをする事で、筋力、体力を向上させて、代謝を上げ、脂肪燃焼効率をよくする事で、脂肪メインでダイエットを行う】
事になります。筋肉は重いので、最初は体重が落ちにくく、短期間では結果が出ない為、モチベーションを維持するのが、難しいかもしれませんが、最終的には、健康的であり、リバウンドの恐れがない為、理想的なダイエット方法と言えます。
スープダイエットのメカニズム
スープダイエットとは、元々、外科手術をする患者さんで、一週間程度で体重を落とす必要がある人の為に、考案された食事方法が起源となっております。
スープダイエットの中身は、野菜が中心である事から、体にも良いとされております。しかし、一週間という期間の中でのメニューが厳格に決まっており、それを守らないと効果が出ないのですね。また、使う野菜も決まっております。
スープダイエットのメカニズムやメニューについての記事がありますので、ご覧ください。
スープダイエットについては、例えば、かなりの体重があり、健康面でも危険が迫っているとか、歩行に支障をきたすほど体重が多いなど、目に見えて体重を落とす必要がある人でしたら、ある意味、一週間という短い期間で効果を出す事が目的のダイエット方法なので、適しているかもしれません。
しかし、上記の記事で紹介してますが、一週間という短期間でなく、また厳格なメニューではなく、置き換えダイエットの様に、スープダイエットを取り入れていくと、健康面でも問題なく、効果を出していく事が出来るダイエット方法と言えますね。
スープダイエットのリバウンドの危険性
上記の記事でも述べておりますが、スープダイエットというのは、一週間という期間限定で、効果を出す為のダイエット方法ですので、食事制限が厳しいものです。ダイエット開始から最初の3日間は、御飯や麺類などの炭水化物を一切摂らない、その後も極力、炭水化物を摂らない、など食事のメニューが徹底しております。
ダイエット方法の中で、短期間で効果を出すものや食事制限が厳しいダイエット方法には、元々リバウンドはつきものです。食事を制限するダイエットは、一時的に食欲を抑え、食べる事を我慢するため、その間、体はストレスを感じます。一時的に痩せて気が緩み、また元の食事量に戻ってしまえば、当然、リバウンドはするのですね。
食欲が強い人ほど、ダイエットの解放により、炭水化物や糖分の多い甘いものを沢山食べてしまう傾向にあります。ストレスを感じると、人はどうしても脂分に多いものや糖分の多い物を摂取したくなるのですね。
スープダイエットは、「一週間、野菜スープだけを飲む」というダイエットプログラムの為に、「プチ断食」とも呼ばれております。普段の食事から、一週間、野菜スープ中心の食生活にする事は、断食と似た様な作用を体に与えます。そこで、リバウンドを防ぐ為に、断食後に摂る「回復食」を利用すると良いのですね。
スープダイエットで、一時的に痩せる事が出来た後、普段の食生活をどう摂るかで、リバウンドの防止につながります。そこで、一週間のスープダイエットを終了した後、急に普段の食事に戻すのではなく、ある一定期間、回復食を設定します。
回復食の定番が、「玄米」の取り入れです。玄米は、ビタミン、ミネラル、食物繊維などが豊富に含んでいる為、白米より栄養価が高く、腹持ちが良いので、食欲をコントロールするのに適している食材です。また野菜スープと一緒にリゾットにするなど応用も出来ます。
スープダイエットのように、一週間という短い期間で実施するダイエットは、ほとんどリバウンドをする恐れが高いという事を踏まえて実践をし、そしてその後のアフターケアーをしっかりする、厳密に言えば、スープダイエットをする場合は、その後の食事メニューまで計画を立てる事が必要であるという事です。
そうすれば、リバウンドのリスクは小さくなるはずです。スープダイエットにチャレンジする場合は、回復食まで計画を立てましょう。
まとめ
最近は、運動面も含め、ダイエット方法も多様化しております。常に新しいダイエット方法が生み出されますが、とりあえず、無計画で実践するのではなく、何が自分に向いているかをよく調べる必要があるでしょう。スープダイエットが誰にでも向いているかどうかは分かりません。そして、特に短期間で実践するダイエット方法については、常にリバウンドのリスクを考え、その後の食事計画を立てる事をオススメします。