今の時代、ダイエット方法も多様化しており、様々なやり方が増えてきましたね。昔と違い、無理をする事なく、食事を楽しみながら出来るようになりました。その中でも一週間でダイエット効果を実感出来るスープダイエットが注目を浴びております。それでは、そのスープダイエットのメニューとやり方について紹介していきますね。
スープダイエットとは
スープダイエットの起源は、病院で考えられた食事療法から来ております。それは、外科手術をする前に短期間で痩せる必要のある患者さんのために考案された方法なのですね。身体に負担を掛けずに、一週間程度で確実に痩せる必要がある人の為の食事療法なので、やり方をきちんと守っていけば効果を実感出来るダイエット方法と言えます。
実際に試してみた方の中には、一週間で2〜3kg痩せたとか、多い方で、8kgも痩せたという声があります。ある意味、他のダイエットよりも確実に痩せる事が保証されているダイエット方法と言えるでしょう。しかも、野菜ですから、体にも良いですし、沢山食べても低カロリー。
現在、スープダイエットのレシピは、かなり増えておりますが、大きく分けると2種類あります。
- 野菜スープダイエット
- 脂肪燃焼スープダイエット
野菜を使い、脂肪燃焼を促進させるスープを飲むという点では、共通しておりますが、やり方が異なります。脂肪燃焼スープダイエットでは、「スープと野菜の日」、「スープと牛肉の日」というように、1日の食事のスケジュールが決まっており、最終日の7日目以外は、ご飯やパンなどの炭水化物の摂取が出来ないというルールがあるのですね。こちらは、短期間で、目に見えて効果が出るというメリットがあります。
一方、野菜スープダイエットは、スープだけではなく、他の食事も摂取します。例えば、朝食と夕食は、通常通りに食事をし、昼食を野菜スープだけにすると言うように、どこかの食事の時間帯をスープのみにするというやり方です。こちらの方が、厳しい食事制限はないので、継続しやすいというメリットがあります。
いずれにしても、どちらが良いかという事ではなく、それぞれのメリット、デメリットを考慮して、自分に合うやり方をしていくと良いでしょう。
スープダイエットの効果
それでは、スープダイエットの効果について紹介していきましょう。
スープダイエットには、大まかに分けて2種類あると前項で述べました。2種類とも効果について然程、差はありませんが、それぞれの効果について解説したいと思います。
◉ 脂肪燃焼スープダイエット
- 野菜は、水分もある為、結構食べ応えがあります。また、大きめにカットをし、ゆっくり噛むことで、満腹感が得られやすい食材です。たとえ、沢山食べても低カロリーですので、心配はありません。
- 食物繊維により、体に溜まった老廃物を排出する効果が高いので、毒素を沢山出すデトックス効果が高いです。
- 1週間続けることで、いつの間にか糖質オフになっております。
- デトックス効果により、血流やリンパの流れも良くなり、代謝がアップします。代謝が上がれば、脂肪燃焼効率も共に上がっていきます。更に美肌効果もあります。
- 野菜は、ビタミン群が豊富な為、免疫力を自然と高めていきます。よって、抵抗力もついて、丈夫な体になっていきます。
- 1週間でかなりの効果を実感出来ます。
◉ 野菜スープダイエット
- 野菜スープは、非常に低カロリーです。野菜の種類によりますが、大抵、鍋いっぱいに作った野菜スープは600ml〜700ml程度にしかなりません。よって、1日3食の内に、1食を野菜スープのみに置き換えてもかなりの摂取カロリーを抑える事が出来ます。
- 体が温まります。体が温まるということは、血行が良くなりますので、冷え性や浮腫みの改善に繋がります。血流が良くなることで、老廃物や毒素の排出が促進され、代謝が上がります。
- 野菜には、ビタミン群やミネラルが豊富である為、痩せやすい体質へと変化します。
- 目に見える効果は、脂肪燃焼スープダイエットの方が、出やすいですが、1食置き換えるだけですので、無理なく継続しやすいです。
2種類とも、レシピに差があるわけではありませんので、効果については、ほとんど同じなのですが、先にも述べた通り、一週間でかなりの体重を減らす事が出来るダイエットは、脂肪燃焼スープダイエットになります。ただし、一週間のメニューにかなり制限がある為、たとえ短い期間であっても、仕事をしている方や、家族がいる方などには、多少、厳しいやり方かもしれませんね。
その反面、野菜スープダイエットの方が、制限があまりないため、短期間での大幅な体重減少の効果は得られないとしても、続けやすいというメリットがあります。
スープダイエットの危険性
スープダイエットの起源は、元々は外科手術をするために、一週間程度で体重を落とす必要がある人を対象にした食事管理から発生したものであると、前項でも説明しました。
しかし、ここで注意しなくてはならない事があります。一週間という短い期間で体重を落とすということは、リバウンドする可能性が高いということなのですね。
つまり、一週間の間に痩せたと思っても、その後、以前の食事に戻してしまったら、体重が元に戻る事は当然であり、反動で食事の量が増えてしまえば、以前の体重より増えてしまう可能性があるのですね。痩せたと思っていた体重減も、単にカリウムを多く摂取した結果、浮腫みが改善されただけという事も多いそうです。
それから、スープダイエットを一週間徹底プログラムで実践した場合、頭痛が起こりやすいというケースもあります。一週間のメニューの中で、始めてから3日間は、ほぼ野菜のみで炭水化物は摂りません。よって極端な糖質不足になるのですね。その様な体の状態から、頭痛を引き起こしやすいと言われております。
以上の事からも、一週間の期間限定で、徹底したメニューで実践する場合は、体重が減る効果も期待出来ますが、その反面、反動による体への影響についても念頭に入れておく必要があります。
一週間のスープダイエットのメニューとやり方
それでは、脂肪燃焼スープダイエットの一週間のメニューとやり方について紹介しましょう。
◎ 1日目
スープとフルーツのみ
- バナナ以外のフルーツは全てOK。
- 水分は100%果汁ジュースで補うか水で補う。
◎ 2日目
スープと野菜のみ
- 油を使わなければ野菜の調理法は自由。豆、スイートコーンを除いても種類は自由。
- 夕食にはベイクドポテトを食べても良い。
◎ 3日目
スープとフルーツと野菜
- スープとフルーツと野菜を好きなだけ食べても良い。
- ベイクドポテトはNG。
- フルーツは、朝4時〜11時までに食べておくこと。
- また、フルーツは生のままの方が効果的。
◎ 4日目
スープとバナナとスキムミルク
- バナナ3本食べる。
- スキムミルク適量を水で溶いて500mlにして飲む。
- 水を多めに飲む。
◎ 5日目
スープと肉とトマト
- 350g〜700g程度の赤身の牛肉、または、鶏肉、煮魚でもOK。
- 最大6個のトマトを食べる。スープも最低一杯は食べる。
- 体から尿酸を排泄させるため6〜8杯水を飲む。
- トマトについて、火を通すことで栄養価がますので、生が苦手な場合、調理をする。
◎ 6日目
スープと牛肉と野菜
- 牛肉の量に制限なし。
- ベイクドポテトを除く野菜は全て食べて良い。
- 最低一杯はスープを食べる。
◎ 7日目 最終日
玄米と野菜とフルーツジュース
- 玄米、野菜、フルーツジュース(100%果汁)を摂る。
- 最低一杯はスープを食べる。
- 玄米が苦手な場合は、スープと一緒に煮込んでリゾット風にする方法もある。
それから、しっかりと効果を出すには、実践する前に注意しなくてはならない点があります。
◆ スープダイエットを始める前の注意事項
- 前日24時間はアルコール禁止。
- 砂糖、甘味料は禁止。
- 飲料は、水、お茶、ブラックコーヒー、100%ジュース(甘味料なし)
- 揚げ物、小麦粉製品は禁止。
- スケジュールを必ず守る。
- 夕食前は必ずスープ一杯飲む。
- スープの量を守る。(減らさない。)
それから、脂肪燃焼スープには、使う野菜が決まっております。
◆ 基本の野菜
- キャべツ
- 玉ねぎ
- 人参
- ピーマン
- セロリ
- トマト
以上の6種類が基本野菜です。生のトマトが手に入らない場合は、トマト缶、トマトジュースでもOKです。
◆ 作り方
- 野菜を適当な大きさに切って鍋に入れる。
- ひたひたより少し多い水とスープのもとを入れて火にかける。
- 具材に火が通ったら、塩コショウで調味して完成。
どうしても苦手な野菜がある場合は、トマト以外は代用出来ます。
- キャベツ → ブロッコリー
- 玉ねぎ → ニラ
- セロリ → モロヘイヤ、ほうれん草
- ピーマン → パプリカ、ブロッコリー
- 人参 → ほうれん草、かぼちゃ
そして、効果を出す、成功させるためには、必ず上記のやり方を守る事です。スープダイエットでは、食べて良い野菜は決まっており、効果を出せない場合は、食べて良い野菜以外の野菜を食べているケースが多いのですね。成功させるためには、必ずスープダイエットの一週間のメニューとやり方を守っていきましょう。
まとめ
ダイエットには様々なやり方がありますが、スープダイエットの場合は、過度な食事制限があるわけではありませんので、実践しやすい方法の1つでしょう。野菜は体に良いですし、一見問題ないように見えますが、一週間という短い期間で効果を出すわけですから、その反動もある事も念頭に入れておく必要があります。
どうしてもという場合なら兎も角も、健康的に健全に体重を減らすには、あまり一週間という期間に限定せずに、普段の食事のメニューにうまく取り入れていく方がオススメですね。