ウォーキングによって痩せる身体の部位 フラとの比較

最近では、健康目的以外にダイエットを目的にウォーキングを始める方が増えてきております。他の運動と比べ、運動強化が低い為、即効性はありませんが、地道に長い期間を掛けて健康的に痩せる事が出来るという事が人気の理由の1つなのですね。では、実際に身体のどの部位が痩せてくるのでしょうか?フラでの痩せる部位と比較しながら解説していきます。

女性が痩せたいと望んでいる身体の部位

痩せたい、痩せて素敵なボディになりたい!という願望が強いのは、圧倒的に女性が多いですよね。古代の時代では、大地の母であると見なされていた女性は、作物の豊穣と掛けて豊満な身体の女性が好まれていました。

今でいう、ポッチャリちゃんは人気者だったのですよね。しかし、現代になり、美の基準が変わり、細身の女性が美しいと評価されるようになってきました。モデルさんのようなボディが美の基準になっております。

ですので、大方の女性は、特にウエストラインから脚にかけて下半身のサイズを気に掛けます。細く、くびれのあるウエストライン、細く長い脚、小さなヒップ、この辺りが女性が憧れるところではないでしょうか?ですので、運動によって痩せる部位については、女性は気になる点なのですね。ウエスト、脚(厳密に言いいますと太腿のライン)、腰回り、この3点が女性が痩せたいと望んでいる身体の部位になります。

では、ウォーキングやフラという運動によるこの3箇所の部位への効果について、先ずは身体・精神面への効果から追って解説していきますね。

ウォーキングによる身体・精神面への効果

ウォーキングは、深くゆったりとした呼吸をしながら出来ることから、自律神経の調整に最も適していると言われております。特に息を吐く時に意識的にゆっくりと行いますと、副交感神経が、刺激されて、血管が開き、血液の流れが良くなります。血流がよくなると、筋肉が弛緩します。そして身体が緩みますので、精神がリラックスした状態になります。精神的にリラックスした状態を効果的に引き出すには、呼吸のやり方が重要になります。

先ずは、痩せる効果を出す為には、この自律神経のバランスを整える点が必須になります。そして、深い呼吸をする事で、肺の機能回復や向上につながっていきます。

肺の機能回復や向上により、酸素をより一層、取り込めるようになります。よって、酸素が大量に体内に取り込まれる事で、血液の流れがより良くなり、血液がサラサラな状態になります。血液が綺麗になりますので、コレステロールや中性脂肪を減少させる効果もアップさせ、ダイエットに繋がっていくのですね。そして、リンパ球やホルモンの分泌が良くなりますので、免疫力アップにもつながるのです。

それから、深い酸素が脳内にも入っていきますので、脳の活性化にも効果があります。また、散歩のような歩き方ではなく、スポーツとしての歩き方をある程度の長い時間、ある程度の長い距離を継続的に歩く事で、下半身の筋力が付いてきます。

筋力が付けば、代謝がアップするので、脂肪が燃焼しやすく、効率の良い身体になり、より一層痩せる効果が出ます。しかもウォーキングは、有酸素運動ですので、歩き始めてから約15分〜20分で脂肪が燃焼します。よって、ウォーキングは、健康的に痩せる効果が出るのに効率の良い運動と言えるでしょう。そして、汗も掻きますので、老廃物を出し、美肌効果も期待出来るのですね。

また、ウォーキングはストレス解消にも繋がります。前方遠くを見据えて歩く事で、前向きな思考を手に入れやすく、やる気にもなれます。特に朝に太陽の光を浴びる事で、セロトニンの分泌量が増えるので気力充分となり、精神的にも安定するようになります。歩く場所にもよりますが、自然に触れ、鳥が囀るような場所をウォーキングする事で、心が満たされ、より精神が安定します。この精神的な安定は、健康的に痩せるには、非常に重要なポイントになります。

そして、適度な運動による適度な身体的な疲れが快適な睡眠と繋がっていきます。快適な睡眠が取れないと、ストレスが溜まり、肌が悪くなるばかりか、場合によっては、体重増加につながる事もあります。睡眠不足は、疲れが取れませんので、血流が悪くなり、代謝が悪くなりますので、体重が増える可能性があるのです。そのような事から、ウォーキングは、精神的アプローチから身体的なアプローチまで良い効果をもたらし、結果的には、痩せる効果があるのですね。

フラによる身体・精神面への効果

フラも有酸素運動です。ですので、ウォーキングと同様、酸素がしっかりと脳内へ入っていきますので、脳の活性化に効果があります。集中力や記憶力がよくなり、頭の回転も早くなるという事も言われております。フラは、上半身の動きと下半身の動きが全く違いますので、動きを理解して身体へ叩き込むという過程の中で脳を使っていきますので、脳の活性化に繋がっていくのですね。

フラは、歌詞の内容を表現する手話の一種ですので、上半身では手の動きでその内容を表現し、下半身でステップを踏んでいくという動きをします。それを同時にするのですから、身体的にもかなりの刺激を与えますし、頭もしっかりと使いますので、集中力や記憶力アップにも繋がっていきます。

それから、フラは、膝を曲げて中腰で、上半身を真っ直ぐにして踊りますので、見た目よりもかなりの運動量があります。運動量については、遥かにウォーキングよりも高いです。大腿部の筋肉をしっかりと使いますので、下半身の筋肉が強化されます。下半身の筋肉のみならず、肩を動かさない様に上半身を真っ直ぐにキープしなくてなりませんので、腹筋、背筋の筋肉も付き、体幹がしっかりとしてくるようになります。ですので、基礎代謝がアップし、脂肪燃焼もし易くなり、効率の良い身体へとなっていきます。

つまり、しっかりとやっていく事で、確実に痩せる効果は出て、引き締まった身体へとなっていくという事になります。筋肉は脂肪よりも重いため、最初の筋肉が付き始めたころは、体重が増加する事もあるかもしれません。

しかし、ある程度一定の期間が過ぎますと、体重は落ち着き、徐々に減少し、健康的に痩せていきます。そして、血流も良くなりますので肩凝りが解消されて、ウォーキングと同様、汗も掻きますので、老廃物を出し、美肌効果も期待出来ます。そして、関節の柔らかさも要求されますので、怪我をしにくい身体になります。

その他に、見た目よりもかなりの運動量があり、激しい動きもありますので、継続的にする事で、体力が付き、持久力や集中力も養われます。また、血流が良くなる事から、血圧が安定する事もあるのですね。そして、南国の緩やかな癒しの音楽に合わせて踊りますので、ストレスリリースになり、楽しい気分になっていきます。

ストレスがリリースされていくという事は、ウォーキングと同様、健全な睡眠、健全な生活スタイルへと導かれていきますので、精神的アプローチから身体的なアプローチまで良い効果をもたらし、結果的には、痩せる効果があるのですね。

ウォーキングによる痩せる身体の部位

実際にウォーキングで痩せる身体の部位はどこなのでしょうか?

ウォーキングは、当然の事ながら、脚をメインに使っております。ですので、ウォーキングによって痩せる部位というのは、太腿なのですね。太腿痩せには、かなりハードなトレーニングが必要であると言われてますが、一般的な女性にはそのようなトレーニングを続ける事は難しいです。

一方、ウォーキングであれば無理なく誰でも続ける事が出来る運動ですので、しっかりと継続していく事で、太腿が痩せて、憧れの美脚ラインも夢ではないのです。但し、ただ歩くだけでは効果はありません。スポーツとしてのウォーキングをする事が前提になります。

それでは、スポーツとしての正しいウォーキングのやり方について以下の記事をご覧下さい。

ウォーキングで痩せる そのコツと歩数

以上記事には、ウォーキングをする際の準備運動から正しい姿勢、歩き方などについて説明してあります。その他に、太腿痩せの効果を出すには、以下の点に気をつけなくてはなりません。

  1. 股関節が伸びていない。
  2. 太腿が張り出し、膝が爪先よりも前に出ている。
  3. 全身の重心が真っ直ぐになっていない。

この状態でウォーキングをしては、太腿痩せの効果は出ません。股関節が非常に重要なポイントになります。股関節が縮まっていると脚が真っ直ぐに出ません。両脚は上半身よりも前に出るため太腿だけで体重を支えてしまい、後ろ脚で地面を蹴る事が出来なくなるのですね。よって、参照記事にある正しいウォーキングのやり方で歩く事が出来ないという事になるのです。

股関節を正しく伸ばすという事を念頭に正しいウォーキングのやり方でウォーキングをしてみましょう。股関節が正しく伸びている状態であれば、前脚、後脚共に真っ直ぐ伸びますので、脚が均等に身体を支えます。腹筋やヒップを正しく使って後脚でしっかりと地面を蹴れるので、全身の筋肉で体重を支える事になります。

股関節のストレッチも準備運動に追加し、スポーツとしての正しいウォーキングのやり方で、歩く事で太腿痩せを実感出来るはずです。

フラによる痩せる身体の部位

フラもウォーキングと同様に主に下半身を使います。しかし、ウォーキングよりも運動強化はかなり高く、激しいですので、正直なところ、モデルさんのような美脚にはなりません。むしろ、フラを美しく踊る為の身体へと作っていく訳ですから、安定した下半身、つまりしっかりと太腿の筋肉が付いていきます。

しかし、アスリートのようなモリモリとした筋肉にはなりませんのでご安心を!

フラはダンスですので、あくまでもダンスをする上での必要な筋肉が付いていくという事です。岩のような脚にはなりませんよ。健康的という表現が適切ですね。

下半身を主に使いますので、下半身に筋肉が付きやすいのですが、体幹がしっかりしなくてはなりませんので、上半身にもアプローチしていきます。つまり、腹筋や背筋が付いてくるようになりますので、全体的に引き締まった身体になっていきます。

脂肪から筋肉へと変わりますので、その時点では一時的に体重は増加する可能性はあります。しかし、身体は筋肉体質へと移行してますので、その後は代謝がアップし、脂肪燃焼を効率良くしていくので、無駄な贅肉が削がれていきます。著しく痩せるというよりは、ウエストラインから引き締まって、ヒップラインも上へ上がり、全身が引き締まったボディになっていくのですね。

よって、痩せる部位という視点で見れば、フラの場合、胸筋、ウエストライン、ヒップラインの3箇所になります。

フラの場合も痩せる効果を出すためには、ウォーキングと同様、レッスンの内容ややり方が大きく関わります。ただ、振付に合わせて1時間ダラダラと踊っていては、身体への効果はほぼ何もありません。効果を出す為には、レッスン内容は重要なポイントになります。

それでは、そのレッスン内容については以下の記事を参考にご覧下さい。

フラウォーキング どの位の期間で痩せる その効果とは

まとめ

ウォーキングで痩せる部位とフラで痩せる部位については、両方とも下半身を使いますが、身体へのアプローチは違いますので、異なります。運動強化の差や身体の使い方などの違いにより、身体へのアプローチも変わってくるのですね。美脚効果を求めるのでしたら、ウォーキングがお勧めであり、ダンサーのような全体的に引き締まったボディになりたいのでしたら、フラがお勧めです。

何れにしても大事な事は、痩せる事にだけ意識を向けずに、何をするにしても楽しみながら、且つ、一生懸命に取り組む事です。結果として、望むボディになったという方がストレスなく、むしろ結果が出やすいと言えるでしょう。